テキサスは広大、牧場のあるこのあたりは内陸性の気候と言えるだろう。特徴は夏冬や昼夜の温度差が激しいと言うこと。でも乾燥した気候なので湿気のある日本の真夏や真冬とは異なる。そんな環境になれた私達でも昨夜から今朝にかけての天気の急変ぶりには驚かされた。
つい数日前までは25度前後のポカポカ陽気だったのに、ロッキーから寒冷前線が一気に下りてきて昨夜は零下10度。そして珍しく樹氷が出来た。何十年振りかであちらこちらのクリスマスパレードがキャンセルされた程の寒さ。写真の如き珍しい樹氷と紅葉のアンサンブルの写真を撮ることが出来た。綺麗で珍しいゆえに貴重な思い出となろう。
ところが一方、大きな頭痛を抱える事態も発生した。樹氷の重みで牧場内のあちらこちらの美しい木の枝々が裂けて見るも無残となった。(ここでは日本的な’雪吊りなんて発想は全くない。)また愛用のトラクターの屋根も一部押しつぶされ、大自然に対しての怒りがこみ上げてきたが同時にそんな木々の近くにトラクターを駐車してきた自らの不注意さをなじった。牧場の冬支度もほぼ終わりに近ずいたのでホッとしていたんだが、これでまた倒れた木々の片付けなど多くの非生産的な仕事をやらねばと思うとゾッとする。