素敵な出逢い
異国の地に生活する人達の精神的強靭さは果たしてどこから来るのだろうか?それはもって生まれた資質もあるだろうが、概ね「新世界に生きたいと言う願望」と「退路を断つと言う強い意志」がそうさせているように思えてならない。それは40年も前に、祖国日本よりこの大陸に移民して来た自分の経験からそう言えるのである。
極端なことを言えば己の日本での人生の中で巡りあった家族親族友人知人に物理的な別れを告げ、例えしばらくでも一人ぼっちになることを厭わない人達、何をか言わんや私もその一人であったのである。英語の諺にも「袖振り合うも他生の縁」との言い回しがあるように、私は新天地での良き人達との巡り合いを信じてこの国で生きてきた。そしてお陰様で多くの友人知人に巡り合うことが出来た。そしてその最たるものが35年間連れ添ってくれた今は亡き最愛の妻であったのである。
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ここ一ヶ月の間に素敵な出逢いがあった。ここはテキサスの片田舎、ニューヨークやサンフランシスコなどと違い、日本人に遭遇することはまず有り得ない。実際8年前、ニュージャージーよりこちらへ引っ越してきて以来、この近辺に日本人の友達は皆無であった。だがしかしである。
ひと組は日本の友人を通じてのダラス在住の夫婦、もうひと組は彼女のフェースブック友達の夫婦。(いずれも旦那さんアメリカ人、奥さん日本人の組み合わせ)ふた組とも日本に住んでいてつい1年前にこちらへの引越し組である。そして我が家の嫁もつい1ヶ月前に日本から引越してきてここに住み始めた。この3人の日本女性、共にこの出逢いに大いに驚くとともに感謝これ以上のものはなくさぞかし心強く思ったことだろう。願わくば家族ぐるみのお付き合いが末永く続いて行くことを願うばかりである。